
正崴(Foxlink)グループ傘下のAIロボットブランド「星科国際(SYNC ROBOTIC)」は、グローバルな映像接続ソリューションのリーダーである「物聯智慧(ThroughTek Co., Ltd. ,TUTK、証券コード:6565-TW)」と戦略的提携を発表しました。本提携では、星科国際が持つAIによる知覚、自律制御、強化学習などの技術力と、物聯智慧のクラウド映像管理システム「Kalay Cloud VMS」が有する高い拡張性と柔軟な多拠点展開能力を融合し、スマートセキュリティ、インダストリアル点検、災害対応、教育・研究開発などの国際市場への進出を共同で推進していきます。
技術の融合でグローバル展開を加速
星科国際は、正崴グループの研究開発および製造支援を受け、強化学習とSLAM技術を組み合わせた最新のAIロボットプラットフォームを発表。高リスクまたは無人の環境下において、自律的な巡回および任務実行が可能です。
物聯智慧が提供する「Kalayクラウドプラットフォーム」は、すでに世界120カ国以上で1億4千万台以上の映像監視デバイスと接続実績があり、同プラットフォームを基盤に構築された「Kalay Cloud VMS」は、システムの高い拡張性と柔軟なマルチロケーション展開能力を備えています。
今回の協業では、AI駆動ロボットのセンシング能力とクラウドプラットフォームの深い統合により、グローバル規模で展開・管理が可能なスマートロボット基盤を構築し、スマートアプリケーションの実用化を共同で加速します。
主要な応用シーン
- スマートセキュリティ&パトロール:ロボットが自律的に巡回任務を遂行し、リアルタイムで映像やアラートを送信。空港、商業施設、キャンパスなどの大規模施設に適用可能で、人件費を削減し、集中管理の効率を向上させます。
- インダストリアル自律点検:発電所やパイプラインといった高リスク施設において、ロボットに熱画像、ガス検知、音響センサーなどを搭載し、定期的な点検を行い、視覚データをクラウドへアップロード。遠隔分析と予防保全に活用できます。
- 災害対応支援:災害現場にいち早く投入され、SLAMによる位置特定と映像のリアルタイム配信を行い、指揮センターの意思決定支援や人員配置の安全性を高めます。
- AI教育&技術検証プラットフォーム:両社は、世界中の大学や研究機関にAIロボットプラットフォームを導入し、ストリーミング、エッジAI演算、ロボット制御などの実習環境を提供。産学連携と人材育成を促進します。
経営トップのコメント
星科国際社長・郭守富氏:「次世代AIロボティクス開発体系の一員として、星科国際はPhysical AIの社会実装を推進しています。物聯智慧との協業により、グローバルなセキュリティ展開において、機動力と映像認識力を兼ね備えた価値を提供し、分野を越えた技術融合の優位性を発揮します。」
物聯智慧社長・郭啟銘氏:「Kalay Cloud VMSは、世界規模で導入が進むクラウド映像プラットフォームです。今回のAIロボットとの技術融合は、必然的な発展であり、応用拡張の一環と考えています。SYNC ROBOTICとの戦略的連携により、AI搭載モビリティとクラウド映像管理の融合を推進し、グローバル市場に向けてよりリアルタイムかつ信頼性の高いスマートセキュリティソリューションを提供してまいります。」
今後の展望
今回の協業は、正崴グループが持つグローバルな研究開発・製造力と、物聯智慧が展開する世界規模のクラウドサービス基盤を掛け合わせ、国際市場で強力な相乗効果を発揮すると期待されています。両社はさまざまな利用シーンに応じたモジュール型ソリューションを共同設計し、システムインテグレーターの導入を促進。国際展示会や海外市場において共同プロモーションも展開していく予定です。
2025年末までに、正崴グループの先進的な製造技術、NVIDIAのエッジAIコンピューティング プラットフォーム、および物聯智慧のグローバルクラウド展開能力を組み合わせて、プラットフォームが統合され、地域の商業プロモーションが展開する予定です。